基礎からわかるブートレグ講座開講!!
これを読んでブートレグ初心者の方は是非、参考にしてください。
ブートレグは甘く危険な香りのするミステリアスな世界です(!?)


 □ ブートレグ講座第4回 「 サウンドボード録音? オーディエンス録音? 」 □

「サウンドボード録音? オーディエンス録音?」

今回はよくJUNK-HEADZサイトにも問合わせがくる、「ブートアイテムの解説に書いてあるサウンドボード録音、オーディエンス録音って一体何ですか?」ということにお答えしたいと思います。

まず大前提からいくと、このサウンドボード/オーディエンスという単語が出るのはライブ音源のブートレグアイテムがメインです。
ブートレグにはスタジオで録音されながら日の目を見なかった、いわゆる秘蔵音源ものと、このライブ音源のようにコンサートを記録したものとにわかれます。

そしてシンプルに言うと
・サウンドボード録音というのはコンサート会場などできちんとミキサーなどを通して録音された音源ということになります。(英語表記だとSB)
※・テレビやラジオ等のメディアから流れるものを録音したエア・チェック音源 ・ビデオからそのまま落としたビデオ落とし音源なども含む場合もあります。
これはわかりやすく言うと、
コンサートとかに行くと、ステージ前とか中央とかにヘッドフォンをつけてミキサーの前に座っている人を見かけませんか?
ひらたく言うとサウンドボード録音というのは、あの人のところをスルーして来た音源のことを差します。したがって基本的には音質はクリアーです。そしてまたミキサーを通るということはその音源は基本的にはそのアーティストの関係者内部の人間から流れてきた音源ということになります。

そしてオーディエンス録音はコンサート会場などで、オーディエンスすなわちお客さんの立場にいる人がなんらかの形で録音した音源。(英語表記だとAUD)
こちらはお客さん、またはお客さんのふりをした人がカセットやDATなどで会場の音をダイレクトに録音してくるものなので、正直、録音場所により音質はピンキリ。

しかし、じゃあ、サウンドボード録音が良くてオーディエンス録音がダメかというと、そうでもなく、サウンドボードでも音のミックスやバランスがてんでバラバラで聞けたものではないものもありますし、その逆にこれが本当にオーディエンス録音?と思えるほど高音質のオーディエンスものもあります。
また、オーディエンス録音にはブートレグならではの会場の雰囲気が見事に伝わり、目を閉じて聞くとまるでその場にいるかのような錯覚を感じさせるという点から、オーディエンス録音のほうが好きという人は数多く存在します。

結局のところサウンドボード録音にもオーディエンス録音にもそれぞれ良いところがあるので、どっちがいいというのは正直難しいです。


え?私? 私は個人的にはオーディエンスものが好きです。
オーディエンスものをでっかい音で聞くのは最高です!!


2003/2/13




 




□ ブートレグ講座第3回 「 ブートレグ天国 日本!? 」 □


「ブートレグ天国 日本!?」


 今回はこのタイトルでわかる通り、日本におけるブートレグの状況を面白く語ってみようと思います。


もともとブートレグアイテムはヨーロッパやアメリカが一番制作され、そして盛り上がっていました。
当然、優良レーベルもそこから数多く排出されていました。

ところがある事情により1990年代半ばにまずヨーロッパで、そしてそれに続くようにアメリカで流通が困難な状況が起こってしまい、それとともにその両エリアの人々には他国製のブートレグが入手困難な状況となってしまいました。
これは、今もかわりません。


JUNK-HEADZ一押し
ブートアイテム。
「SOMETHING NEW」

予約受付中!
(2002/11/27現在)

しかし、それほど流通が困難になってしまった中、なんと日本はほとんどその影響を受けませんでした。
当然、そのような状況ですから必然的に日本は一番、ブートレグが流通する、そしてファンがブートレグを購入しやすい場所となってしまいました。

それが故に現在、日本には良質なプレス版のブートレグが出回り、海外ではCD-Rで出来たお世辞にもあまり良いとはいえないアイテムが多く出回っています。


さて、そんなこんなで一大ブートレグ大国(!?)となってしまった我が国日本ですが、その情報はあっと言うまに世界に広がりました。
当然、それを目当てに来日する人も多くなりました。
その中でも今から書くようなアーティストたちのブートフリークは有名で、彼らこそまさに日本がブート天国だということを知っていたのではないでしょうか。

目立った話を聞くのは、‘70Sを代表するバンドのギターリストJ.P(わかるかな? ジミー ・・・です)やボーカリストR.P(ロバート・・・です。)。
彼らの有名な話としては、来日時に西新宿のお店に訪れると大きなダンボール2箱いっぱいにCDを詰め込み、更に2箱ビデオを詰め込んでサインをして帰ったという話です。
その時の商品総額は100万円ぐらいだったそうです。
それをただで持っていかれたのですからお店としては嬉しいやら痛いやらという感じですよね。

あと大リーガーの名投手長身R,Jも大ZEPフリークらしいです。
あのジョン・レノンもブートレッグは歴史だと言ってたらしいし、ポールも昔
‘僕が欲しいものはブートレッグなんだよ‘という発言をしていたらしいです。

また、先に紹介したバンドのギターリストJ.Pは
‘B.B.Aの幻の2枚目アルバムある?‘
‘60年代半ばにクラプトンとディランがセッションした時のCDある?
とお店の人に聞いたらしいですが
‘クラプトンの方は出ていないですよ‘
と返答したら
‘おかしいな?演っていたはずなんだけどな‘
と言っていたそうです。
40年前の事をずっと覚えているものなんですね。
自分のライブのブートも見て
‘あーこの時の僕の演奏は駄目なんだよ‘
とももらしていたとか。
数え切れないほど演奏した中でも一つ一つ覚えているものなのですかね?
面白い話ではありますが・・・

またサッカーとブロンド女性が大好きなあのハスキーボイスのボーカリストは、以前出ていたVIGOTONEレーベルのBEATLES/GET BACK JOURNAL(8CD BOX)(35,000円ぐらいしていた商品)を有無をいわさず20個持っていったらしいです。
まあ、有名だから仕方ないか・・・ これも店としては痛しかゆしですよね。

以上のように、日本は驚くほどのブートレグ天国です。
皆さん、このラッキーな事象を節度をもって大いに楽しみましょう!


2002/11/26




□ ブートレグ講座第2回 「ビーチボーイズ SMILE」に関して □

「彷徨えるビーチボーイズ SMILE」


 今回はビーチボーイズのブートに関して少しお話させて頂こうと思います。内容は究めて初歩的なものなので(コンテンツタイトルどおりあくまで基礎からわかる・・・)
なので、もう当然知ってるよ!という方は無視しちゃってください。



ビーチボーイズはウィルソン家の長男ブライアン(19)と次男デニス(16)、三男カール(14)、いとこのマイク・ラブ(20)とで1961年に誕生しました。


そして皆さんご存知の「Surfin USA」のヒットで大ブレイクします。


JUNK-HEADZがお勧め
する最強アイテム
「SMILE」ミレニアムエディション
絶賛予約受付中です。
(11月初旬発売予定)

一応、一般的なBEACH BOYSのイメージと言うとこのあたりの状況を思い浮かべる人が多いのですが、実は真のBEACHBOYSの魅力とはこれ以降の歴史にあると思います。
そしてまさにそこに皆が熱狂するブートのエリアがあるのです。

BEACHBOYSと同時代で活躍したバンドと言えば皆さん何を思い浮かべますか?
色々あがるとは思いますが、やはり代表的なのはビートルズでしょう。
そして最初こそ勢いのあるロックンロールでデビューしたビートルズですが、中期〜後期とじょじょにそのスタンスをサイケで神秘的なものへとチェンジしてゆきました。
特にアルバムをあげるとすれば「サージェントペパーズロンリーハーツクラブ」以降のアルバムとなると思いますが、そのあふれ出る才能はビーチボーイズのブライアンウィルソンを激しく驚かせ、そしてその創作の欲望に火をつけました。
ここからビーチボーイズは、いやブライアンウィルソンは果てしない苦悩の創作活動の荒波へと突入してゆきます。


ブライアン・ウィルソンは、フィルスペクターのレッキン・クルーを率いてビーチ・ボーイズの為のレコーディングを行いました。
それが『ペット・サウンド』のアルバムです。
そのビーチも女の子も車も存在しないアルバム、今までに無いビーチ・ボーイズのサウンドにメンバーは反感を抱き、レコード会社に於いては同時期にベスト盤をリリースするという愚挙に出ました。

しかし『ペット・サウンド』はビーチ・ボーイズの、いやブライアンのの最高傑作でした。
単なるサーフィン・バンドから、アメリカを代表するロック・バンドとなった瞬間だったのです。アメリカ本土では全米チャートの10位と、それ程の売り上げを上げることが出来ませんでしたが、イギリスではチャートの2位を獲得し、 ポール・マッカートニーを始めとするミュージシャン仲間からは“天才”と賞賛されました。

だが、その頃には、ブライアンの頭の中には新しいアルバム『ダム・エンジェル』の構想に取り掛かっていました。そしてダムエンジェルは、テリー・メルチャーの家で出会ったヴァン・ダイク・パークスという無名のミュージシャンをパートナーに選び、1966年5月「英雄と悪漢」のレコーディングから制作が始まりました。
ヴァン・ダイクという才能と出会いに加え、ドラッグが火に油を注いだのでしょう、ブライアンは溢れ出るアイデアに高揚し、レコーディングを進めました。
「神に捧げるティーンエイジ・シンフォニー。 まったく新しい形の音楽、宗教的で、汚れのないスピリチュアルな音楽」とブライアンは語って始めたレコーディング・セッションでしたが、いつしかタイトルも『ダム・エンジェル』から『スマイル』へと変更されました。

途中に「アルバムは遙かな過去の西部へ、真実のアメリカへの旅になります。曲の間には笑い声や、話し声も入り、ユーモアだらけの壮大なトリップになるでしょう。」とブライアンは紹介、長い時間を掛けて、ゴールド・スターを始めとする幾つかのスタジオにてレコーディングは進みましたが、途中ヴァン・ダイクにソロ・アルバム制作の話が持ち上がり、ブライアンの元を去って行きました。
レコーディングは出口のない迷路に迷い込んだかのように行き詰まってしまい、結局このアルバムは未完成に終わりました。

そしてビーチ・ボーイズというオモチャを取り上げられたブライアンはドラッグ中毒、精神分裂症等々という病気に取り憑かれ何十年もの間廃人と化してしまうのでした。
結局ビーチ・ボーイズの他のメンバーが選んだのはエンターテインメントとしての永遠のサーフ・バンド、ビーチ・ボーイズだったのでしょう。スペクターと同じようにブライアンの夢もはかなく消えたのでした。

そして現在もその幻のアルバム「SMILE」を求め、ビーチボーズフリークは今も音源を求め続けているのです。


2002/10/2







□ ブートレグ講座第1回 「ブートレグの要、ミックスの違い」について □

「ブートレグの要、ミックスの違い」


 第1回ブートレグ講座では「ミックス違い」についてお話をしたいと思います。

ビートルズで例えて言いますと1960年代当時、ビートルズはまず英国からレコードデビューをしました。
それから米国でアルバムをリリース。この時にレコード会社が違う為か、ジャケットからアルバムの内容まで英国盤と米国盤とでは大きく異なりました。

そしてなんとその収録された曲そのものまでも違った形で米国のキャピトルは編集してしまったのは驚きです。

他の国でももこういうケースは多数あり、例えば有名な「ALL MY LOVING」。通常はポールのボーカルから始まるこの曲ですが、オーストラリア盤ではドラムのカウントから曲がスタートします。
その他にもイントロが多かったり少なかったり、スピーカーから聞こえる楽器の位置が違ったりと細かい部分で沢山違いがあります。
これらのことを総称して「ミックスが違う」と言います。
また米国や他の国の盤だけでなく、英国盤のもモノラルとステレオ盤ではミックス違いがありますし、各国盤にもミックス違いは多数存在しています。よって同じ曲でも何曲ものバージョンが存在しています。
しかし、これらのミックス違いのレコードを集めようとしても、それらのレコードは一枚何万円もし、しかもめったに見つからないものばかりです。
そこでブートレグの登場です。こういったミックス違いを細かく調べ丁寧にまとめているアイテムがブートレグには存在するのです。そのアイテムによって本来であれば何十万円もかけなければ聴くことが出来なかった数々の曲はわずか数千円で聴くことが出来るというありがたい恩恵に預かれるのです。

ブートレグに関する諸所の問題はありますが、基本的には音楽を愛する人々が安く気楽に音源を手に入れることが出来る。
この点の良さは否定できないと思います。
音楽は苦労して聴くものではなく、楽しんで気軽に聴くものですからね。

2002/9/11



□ WHAT’s IS BOOTLEG? 〜ブートレグ基礎知識〜 □

ブートレグ(Bootleg)
もともとの意味は密造酒ということらしい。
ひらたく言えば非合法音源。でも、そのブートレグの中にも色々と種類があって簡単に分けると
@カウンターフィット Aパイレーツ Bブートレッグ の3種類ということになると思います。
そして
@のカウンターフィットは正規の音源をパッケージに至るまで正確にコピーして販売している商品。
Aのパイレーツは簡単に言うと@よりも手を抜いてコピーしている商品。
Bのブートレグは@Aとは根本的に異なり市場には出回らなかった音源をどこからか発掘してきて、それを再編集して作成されたもの。基本的に通常、ブートレグと言えばこれのことを指します。
JUNK-HEADZで扱う商品もBの正統派ブートレグになります。

ブートレグを制作しているレーベルは世界中に多数あり、その質もピンからキリまであります。
昔はその品質を計るには購入して聞いてみるしかなく、それ故にブートレグはバクチのように思われていましたが、
最近はインターネットの普及で情報が早くまわるため、大体の質はわかるようになりました。
世界的に著名で歴史もあるブートレグのレーベルとしては

Vigotone
Yellow Dog
TSP(The Swingin' Pig)
TMOQ(Trade Mark of Quality)
Tarantura
Great Dane etc.
Scorpio
TAKRL(The Amazing Kornyphone Record Label)

などがあげられるかと思います。

ブートレグは基本的には非合法ですが、音楽を愛するものにとってその魅力はやはり否定できません。
非常に難しい問題であると思います。