発売されて大反響を呼びながSOLD
OUTになって久しく、再発の声が多数上がっていたスマイル・ミレニアム・エディションの再発が遂に実現します。
今回は単なる再発に留まらないミレニアムエディションだけでなく、新たにビートルズのレア音源のリリースでおなじみパープル・チックによって構成された新たなスマイルとのカップリングでのリリースとなりました。パープル・チックのバージョンの画期的なところは、それまでの各種スマイルと違い、ブライアン・ウィルソン・プレゼンツ・スマイルのリリース後に改めて構成されたバージョンなのです。
2004年のブライアンによるスマイルのリリースとライブはその完成度が大いに賞賛されましたが、それと同時に「これがビーチボーイズのバージョンで聴けたら…」というファンの見果てぬ夢を生み出したのも確かでした。
しかし今回そのファンの夢をパープル・チックは実現してくれました。内容はこれまでに出回った音源を駆使しながらも、見事なまでにビーチボーイズとしてのスマイルを聴かせてくれるものです。特に「I'm
In Great Shape」の解釈などは見事の一言に尽きます。
音質もまた最高で、高音質との評判高かったミレニアム・エディションにまったく劣らない最高音質でこの新たなスマイルを楽しめることでしょう。
そして今回ミレニアム・エディションとカップリングしたことでブライアン・バージョンのスマイルと、それまでにファンの間で構築されてきた最も完成度の高かったスマイルとの比較ができるという、大変充実した内容となっています。ミレニアム・エディションも、今回初めて一枚のディスクへの収録が実現して前回よりも聴きやすくなりました。
また各ディスクには、ミックス違いのボーナストラックが収録されており、更なる充実度が図られています。パッケージもまた前回とはまったく違います。今回のパッケージの魅力は、隅々までビーチボーイズのアルバムのジャケットの雰囲気を意識したこだわりのデザイン。
スマイルのジャケに「スマイル・ショップ」アートを使うのは常識ですが、今回はクレジットやレーベルのデザインにもこだわった作りとなっており、パープル・チック・バージョンの編集解説を載せたブックレットと共に、そのパッケージの作りだけでも楽しんでいただけること請け合いです。
幻の名盤`SMILE’の新旧の最高のヴァージョンがカップリングされた、正にデラックス・ヴァージョンの名に相応しい、新たな時代のスマイルの決定版の登場です。
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